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私の人生にアラン・トゥーサンが来てくれて良かった

ニュー・オーリンズ音楽の生き字引、アラン・トゥーサンが亡くなった。

逝去の知らせを聞いてまっさきに思い浮かべたのが、2013年に発売された、『Songbook』という名前のライブアルバム。タイトル通り、彼の全キャリアを通じた名曲の数々をピアノ一つで弾き語るという、幸せすぎる作品だった。

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アルバムの5曲目「Brickyard Blues」を演奏する前に、トゥーサンが喋るパートが4曲目に収録されている。アルバム全曲中、トークパートで1曲区切ってあるところはここだけ。39秒の短いトラックだけれど、とても印象的だったことを覚えている。

話の内容は、フランキー・ミラーという「スコットランドからやってきた茶髪の妙なアクセントの男(かなり意訳してます)」がいかに自分に刺激を与えたかについて。「Brickyard Blues」も含めて、多くの曲がフランキー・ミラーという大歌手に出会ったことでできた。「私の人生に彼が来てくれて良かった。その影響の一部分をここで紹介させてください。」。そしてイントロへ。

 

YouTubeでライブアルバムが録音されていた時に撮影されていた映像があった。

アルバムのライナーノーツには録音日が2009年3月1日と9月30日、場所はニューヨークのJoe's Pubと記載があって、この映像の情報を信じるならば3月1日と場所が合致するから、まさにこの喋り部分がアルバムのトークパートなんだな。

 

4:10、曲の締めくくりにトゥーサンが一言、「…フランキーミラー」とつぶやいて、お客さん大喜び。という所も一緒。


アランの喋りは噺家の枕。楽しませるのに力をかける。生粋のエンターテイナーなんだよなあ。しばらくアラン・トゥーサンの作品を聴く日々が続きます。

Songbook

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