私の恥ずかしい記録を紹介します:常備菜をめぐる冒険

私の恥ずかしい写真を公開します。

 

今年の私の裏抱負は「毎月1つ新しい常備菜を作る」でした。

 

料理歴が生涯累計10日くらいだった私が挑んだ2015年のテーマは、「毎月1つ新しい具材を使ったスープを作る」でした。一時は中断も危惧された荒行でしたが、乗り越えたことで得たものも多かった…(遠目)。これはその続編です。途中やや常備菜を逸脱した気配も見えますが、なんとか今年も無事完遂できました。どうぞご笑覧を。

これらを決して料理自慢写真としてとらないでください。これらは苦闘と成長の冒険譚です。誰ぞか料理のエキスパートがいれば一つ必殺技を伝授してくれるとありがたいです。来年もよろしくお願いします。

1月の常備菜:ブロッコリーの蒸し焼き

今年はスープに加えて、一汁三菜の「一菜」を毎月増やすことを秘密プロジェクトとして実行します。その1回目。オリーブオイルと塩、少量の水をかけて、鍋で強火4分余熱2分。超楽だが超美味しい。幸先良し。

本当に楽で美味しいので、このブロッコリー蒸し焼き、今ではほぼ毎週作ってます。作るたびに微調整していて、2016年12月現在では「強火6分30秒、余熱10分」が最高という結論に至っています。炊き込み用の鶏胸肉や、ネギ、さつまいも(これは凄く薄く切っていれる)、などと一緒に蒸すと、得も言われぬ料理やったぞ感が。

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2月の常備菜:容赦する生姜シロップ

2回目にしてすでに「菜」から離れるという業の深さを見せる、だって寒いのだもの。テンサイ糖と混ぜて放置しておくとジワっと汁が出てきたのに感動。毎夜寝る前にお湯で割ってキュッと飲む、私の養命酒

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3月の常備菜:味玉

他人様のレシピ通りに作ったら感動的にうまかった。「インターネットで、世界は変わる。」を体感した、煮卵。表面はふわっと、中身はどろっと、してます。尊敬の念を頂きながら拝読した記事は、こちら

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4月の常備菜: 小松菜とシメジと油揚げの突き出し

(隠れ)料理師匠から伝授されたレシピ通りにこなしたら、初めて料理やっている感がした。ごま油をベースに、日本酒を少々、ヤマキのめんつゆ2倍濃縮をからませて炒めた。美味し。

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5月の常備菜: 人参のナムル、っぽいもの

いつもの如く材料が足りないままやるので半独自レシピ(適当ともいう)。強火で5分茹でた細切れ人参にMCTオイル、醤油、めんつゆを混ぜ合わせて、その上に炒りゴマをかけて出来上がり。美味し。

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6月の常備菜: 豚肉と野菜の重ね蒸し

1月のブロッコリ以来、猿のようになにかあれば蒸すことを繰り返しています。だって全部美味しいんだもの。もやしを敷いて、その上に肉。玉ねぎで閉じて、水少々で20分弱火。梅雨入りなので2日で食べきる。

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7月の常備菜:アボカドと野菜のマリネ

アボカド、ブロッコリ、パプリカ、トマトをざくざく切り、その上にオリーブオイル、リンゴ酢、海塩、パクチーを混ぜたドレッシングを投入。完璧なるBack to 常備菜である。夏だから早めに食すけれど。

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8月の常備菜:茄子の煮浸し

鉄板に敷かれた油を起爆剤に、思いのほか飛び散ってくる生姜に半袖短パンで立ち向かう。壮絶な闘いを乗り越えたその先には、黄金色のダシに浮かぶ、深い紫色の喜望峰が待ち構えていた…(謎のヘミングウェイ調で)。

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9月の常備菜:さつまいものレモン煮

いつもの蒸しブロッコリの延長で。鎌倉はちみつ園で採れたしろつめ草の花蜜と、ポッカレモン100をいい加減にふりかけて、ひたるくらいの水で煮立てる。10分中火、5分余熱で完成。カンタンで美味いは正義。

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10月の常備菜:あんまり甘くないスイートポテト

あえて常備菜と強弁するぞ。調味には砂糖ではなく少しの蜂蜜。生クリームではなくビフィズス菌入り牛乳。そしてまぶしたミックスナッツ。そう、デザートやおやつのフリをしているが、これはれっきとした副菜なのだ。レタスとあわせ毎晩食すつもり。

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11月の常備菜:焦げ目をずいぶん省いたはちみつヨーグルトケーキ

段々と常備菜からお菓子作りに移行しているのは来年の布石か?でもかなり甘みを抑えているので、普通に夕飯として食べた。なによりベーキングパウダー初体験だったので、オーブンの魔法を思い知った。来月最後、なにをやろうかな…。

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12月の常備菜:小松菜と高野豆腐のふくめ煮

「今年の総括」という言葉が全然似つかわしくない、なんの変哲もない一皿だけど、これこそ常備なのだ(威勢よく)。でも今までで一番胃に優しい。人生初の高野豆腐。固いのが水を吸ってふやけていく様、食感、全部おもしろいなあ。つくおきレシピより。

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道しるべとなったホン、サイト、モノ

何度も(特に後半)挫けそうになった私を支え、導いてくだすったバイブル(特に書名)。書名(と署名)が素晴らしい。2016年度書籍タイトルベスト1だよ、個人的に!

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

 

こんなに生活者目線なウェブサイトを私は他に知らない。ありがたや。

 

蒸し料理にはすべてこちらを使用。アルベルトさんにはお世話になりっぱなしだった。経緯を表してイタリアに賀状を送りたい。